2010年01月30日

【ぐるり地球紀行】今回は「シンガポール」をぐるり(産経新聞)

 ■進む空前のリゾート開発

 アジア太平洋地域の経済の拠点シンガポールが、一大総合リゾートを目指して様変わりを始めた。解禁されたカジノや東南アジア初のユニバーサルスタジオ、世界最大級の水族館…。大手リゾート運営企業の参入で総額80億米ドル以上が投入されるプロジェクトで、4月中旬の開業に向けて急ピッチで進んでいる。3月にはシンガポール航空が関西国際空港からの直行便に新機種を導入し、観光客誘致を後押しする。(文 菅沢崇)

 ◆驚きの屋上庭園

 一昨年2月に完成した世界一の高さ(165メートル)を誇る観覧車「シンガポールフライヤー」から市内をぐるり一望した。

 南に面したマリーナベイにそびえる3棟の高層ホテルタワーには、屋上を一つに結ぶプロジェクトの目玉・ボート型庭園(1・2ヘクタール)がすでに姿を見せている。7000トンもの鋼材を14の部分に分け、地上200メートルまでつり上げて組み立てる、度肝を抜く工法だ。

 絶景の庭園には植物や緑豊かな木々が添えられ、展望台やレストラン・バー、巨大プールが設置される。

 「シンガポールは他の東南アジアの観光地に比べてリピーターが少ないとか、清潔で安全だが夜は退屈だとか言われますが、こうした指摘は一気に解消されるでしょう」と、政府観光局のダニエル・タン氏はアピールする。

 周辺には24時間営業のラスベガススタイルのカジノに加え、15万人収容の「サンズ・エキスポ&コンベンションセンター」も建設される。

 ◆セントーサ島

 リゾート地として人気のセントーサ島も今回のプロジェクトでグレードアップする。中でもマリーナベイと並び、もう一つのカジノが入る「リゾート・ワールド」が注目だ。

 総工費は44億米ドル。運営にあたるカジノ「ゲンティン・シンガポール」は「究極のリゾート体験とは何か。休暇、ビジネスにかかわらず、訪れた人に思い出深い体験を提供したい」と意気込んでいる。

 1月20日には「ハードロックホテル・シンガポール」、「マイケル」など大型宿泊施設4カ所が先行オープン。近く完成予定のユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)には、人気アニメ「マダガスカル」や「シュレック」をテーマとした施設があり、24のアトラクションのうち18が独自企画だ。

 第2期となる2012年までには、70万点の海洋生物を収容する水族館や海事博物館もお目見えする予定で、一日での見学は難しい巨大リゾート島となる。

 ◆市街地も魅力

 こうしたリゾート開園に向けて3月にはシンガポール航空が大阪から毎日一便飛んでいる現行の路線で、内装が豪華なエアバスA330型機を導入、落ち込み気味の日本の観光客誘致に乗り出す。

 人口の8割が中国系のシンガポール。しかし実はインド、アラブなどの外国人街もあり、金融街の狭間に情緒ある古い商業施設なども目白押しなのだ。

 地元で20年にわたりガイドを続けるディノ・マニアムさんは「いつもどこかでビル工事が進められているけれど、カジノの到来で、また新旧のダイナミズムが生まれます」と期待している。

                   ◇

 ≪メモ≫

 関西国際空港からシンガポール・チャンギ国際空港へは直行便で約6時間半。空港からオーチャード通りが横切る市街地へはタクシーで約30分とアクセスは容易だ。2月14〜17日からの3日間、街は一部の飲食店を除いて店を閉じるが、前後期間はライトアップの中で連日賑わう。問い合わせはシンガポール政府観光局(TEL03・3593・3388)、シンガポール航空旅客予約コールセンター(TEL03・3213・3431)。

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2010年01月29日

<調査捕鯨船妨害>衝突のSS船長から事情聴取 NZ当局(毎日新聞)

 【ジャカルタ井田純】オーストラリアのAAP通信によると、ニュージーランドの海上保安当局は28日、日本の調査捕鯨船と衝突した反捕鯨団体シー・シェパード(SS)のアディ・ギル号の船長から、衝突の経緯などについて豪西部フリーマントルで事情聴取した。ニュージーランドはアディ・ギル号の船籍国。豪当局も聴取を予定しているという。

 アディ・ギル号は6日、南極海で調査捕鯨船団の調査船「第2昭南丸」と衝突、大破した。双方とも衝突の原因は相手側にあると主張している。

 アディ・ギル号の乗組員は28日、SS側の母船にあたるスティーブ・アーウィン号でフリーマントルに入港した。スティーブ・アーウィン号は、給油などを終えた後、再び調査捕鯨妨害のため南極海へ出港する予定という。

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<陸山会土地購入>小沢氏説明なお疑問 原資、供述食い違い(毎日新聞)

 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件は、23日の小沢氏への事情聴取後もなお疑問が残る。小沢氏は購入原資として個人資産を詳細に説明したが、07年には「政治献金」と説明。元私設秘書の同党衆院議員、石川知裕容疑者(36)=政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕=らの供述との食い違いも目立つ。一方、小沢氏の刑事責任追及に向けては多くのハードルがあるとみられる。

 ◇原資の説明変遷

 事件の舞台となった土地購入は07年に「政治資金による蓄財」との批判が高まり、小沢氏は同年2月に会見。「献金してくれた皆様の意思を大事にし有効に使う方法」と語り、間接的に原資を「政治献金」と説明していた。昨秋以降、再び土地購入問題が注目されると、取材に対し「4億円の預金を担保にして金融機関から同額を借り入れ、これを充てた」と変化した。

 昨年12月26日、毎日新聞が初めて原資を「小沢氏側のプール金」と報じると「捜査対象のため回答は差し控える」。その後「個人の資産」と変遷し、23日には「(以前は)個人資産の中身を公表する必要はないと思った」と釈明した。

 説明の変遷は事件のとらえ方にも見られ、「計算上のミスはあったかもしれない」(12日の会見)「形式的なミス」(16日の党大会)などの発言が、23日には「担当秘書が行っており、私は関与していないので分からない」と一変した。

 ◇報告聞き流し?

 東京地検特捜部による小沢氏への事情聴取に伴い、元私設秘書の池田光智容疑者(32)=同=の供述が新たに判明した。池田元秘書は07年、土地購入代金の4億円を小沢氏に返還しながら政治資金収支報告書に記載しなかったとして逮捕されたが、陸山会を含む小沢氏関係の5政治団体の年間収入や支出、資金残高などを毎年報告していたという。これに対し小沢氏は「報告はあったかもしれないが、虚偽記載については聞いてない」と検事に説明したとされる。

 虚偽記載をうかがわせる報告は、既に石川議員も供述。04年の土地購入の際、小沢氏から受領した4億円を支払いに充てながら収支報告書に記載せず、直後に陸山会などの資金で4億円の定期預金を組んで金融機関から同額の融資を受け、これを小沢氏からの借入金として収支報告書に記載したことについて「先生の手持ち資金を隠すため借入金の形をとった」と認めている。

 この会計処理は小沢氏に報告していたが、小沢氏は聴取で「以前に陸山会が不動産を購入した際にも金融機関から個人での借り入れを要請されたことがあったので、(石川)秘書から銀行の書類に署名するように頼まれ、そういう理由からと思って署名したことはある」と虚偽との認識を否定。虚偽記載について「何のメリットもない」と強調した。

 ◇立件へのハードル

 外形的には石川議員や池田元秘書が虚偽記載を「報告」し、小沢氏が「了承」したようにも見えるが、最大のネックは小沢氏を含め3人とも「会計責任者」ではないことだ。

 規正法は、正しい収支報告書の提出を会計責任者に義務づけている。当時の会計責任者は小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(48)=同=で、石川議員や池田元秘書は虚偽記載を大久保秘書に報告したと供述(大久保秘書は否認)している。しかし、会計責任者ではない小沢氏は「大久保秘書と共謀したり明確に虚偽記載を指示したようなケースでなければ、単なる報告と了承で規正法違反に問うのは難しい」(ある法務・検察幹部)。

 また、原資が建設会社からの提供資金と結び付かず小沢氏の手持ち資金と認定された場合、悪質性を巡っても議論となりそうだ。

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